記憶が無くなる、または曖昧になるということも、うつ病になって顕著に表れた症状でした。
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頭の中が消しゴムで消されたよう…
初診から2カ月頃、日々夢のオンパレードだった私は、それだけで眠りは浅いわ、疲れるわで、頭もボーっとしていました。
なんの夢を見たかの記憶もおぼろげになり、こんなことを書いていました。
【ノートより】
最近 “ 記憶の抜け落ち ”を自覚するようになって、ちょっと哀しい…というか 寂しい気がする。
どんどん どんどん、私がなくなっていくみたい。
いつも “ 私の頭の中の消しゴム ”って言葉が浮かぶんだよね…
↑こんな映画がありましたよね…私はまだ見たことないんですけど;
記憶がない!!
そうしているうちに、ある日 こんなことが起こりました。
【ノートより】
帰宅後、疲れつつ流しの片付け(放置されてた;)
カゴの皿とか片付けながら、ふと食器棚の中にある白いプラスチックの入れ物に気付く。
先日、実家からオカズをもらってきた時のもの…だ…が…
何が入っていたのか 思い出せない。
同じ日に持ってきてあった両手鍋も、何が入っていたか覚えていない。
記憶がスコンと抜けているのだ。
その前にもらった時の物は覚えているのに…
どうやっても、気持ち悪いくらい 記憶にない。 思い出せない。
怖くてしゃがみ込んでしまい、息子を呼ぶ。
「どうしたの?!」 と言われ
「この中に何が入ってたか覚えてる?」と聞いてみる。
イカの煮物とキムチ汁…
聞いてみて、やっと ああ、そうだった、と思う。
本当にそれまで全く思い出すことができず、それを伝えたらボロボロと涙が止まらなくなってしまった。
記憶を失くす怖さ
この時の空白の怖さは今でも忘れられません。
その後、記憶に関しては随分と抜け落ちが見られました。ピースの欠けたパズルみたいに…。
そして、今でもその余波は続いています。
今の担当医の先生曰く、記憶などの高次機能の部分は、一番回復が遅くなるそうです。
なので、急がずゆっくりいきましょう、と言われています。
“忘れる”というのは、辛いこと、悲しいことにとっては素晴らしい機能だと思いますし、人は意図的にそうした記憶に蓋をすることもあるでしょう。
でも、そうでない場合は… やっぱり怖いです。
不確かで自分が何者かも分からなくなる感覚に陥りますし。
“ 記憶 ”に関しては、日常生活においても、一番不具合を生じることとなった症状だと思っています。